店舗の御案内
ご挨拶
玉弘堂 堀尾硯工房のウェブサイトへお越しいただきありがとうございます。
玉弘堂は、曽祖父の堀尾吾作が明治29年(1896)に赤間関硯発祥の地、下関市(当時は赤間関市)で一番取引高の多かった硯屋「中島伊豫吉」の支店を営んだことに始まります。
工房からは本州と九州の間に横たわる関門海峡を望むことが出来ますが、この海峡は古来より歌人の間で「硯の海」と呼称されてきました。
また、安徳天皇の菩提を弔う先帝祭で有名な赤間神宮の境内には足利尊氏が歌に詠んだ「薄墨の松」が、海峡の対岸、門司港には「筆立山」があることから、硯作りの盛んな土地柄だったことが推察されます。
玉弘堂は令和5年春に創業127年を迎えましたが、初代吾作と二代坂次郎の頃のように、店雇いの職人が作った硯を販売する商いのままでは、とうの昔に廃業の憂き目にあっていたことでしょう。
三代目の卓司から赤間関硯の制作に携わるようになり、商いの傍ら中央の公募展に出品を重ねて、その芸術性を追求してきたことが、現在の玉弘堂に繋がっているものと思います。
「硯を作るなら、いい硯を作れ。作品をダイヤモンドにしなさい。」とは名人、大森珏泉堂(かくせんどう)が少年時代の卓司によく語っていた言葉です。
スマートフォンが生活に欠かせない時代となり、あわただしく時間が流れる日々ですが、時には心静かに硯に向かい、墨をすって書をたしなむ時間を持ちたいものです。
どうぞ赤間関硯の世界をお楽しみください。店舗案内
- 【店舗情報】
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店舗名 赤間関硯本家 玉弘堂(堀尾硯工房) 住 所 〒750-0006
山口県下関市南部町22-19創 業 明治29年 代表者 堀尾信夫 電話番号 083-222-5310 FAX番号 083-222-5310 営業内容 赤間関硯の制作、販売
赤間関硯の歴史研究、講演営業時間 9:00~17:00(不定休)
※ご来店の際は予めご連絡ください資格
加入団体【堀尾信夫】
山口県指定無形文化財 赤間硯保持者
日本工芸会正会員
公益社団法人 日本工芸会山口支部 参与
【髙原祐二】
日本工芸会正会員
公益社団法人 日本工芸会山口支部 監事
日本工芸会諸工芸部会 幹事 - 【沿 革】
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明治29年 堀尾吾作が赤間関市(現下関市)で「玉弘堂」を創業 明治43年2月 堀尾卓司(本名 薫)生まれる 昭和18年5月 堀尾信夫(卓司次男)生まれる 昭和18年 堀尾卓司、硯部門の「技術保存者」となる
(硯部門は卓司を含め全国で3名)昭和26年 玉弘堂、下関市役所庁舎建設のため、現在地に移転 平成13年12月 玉弘堂、旧工房・家屋を解体後、現在地に新築 平成14年 堀尾信夫、山口県指定無形文化財 赤間硯保持者に認定 - 【交通アクセス】
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電車・バス JR下関駅より、サンデン交通バス「唐戸」方面行
「唐戸」バス停から徒歩3分車 中国道下関インターより車で10分